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AK 427

ACコブラは、1900年代に起源を遡る英国最古の自動車メーカーの一つであるACカーズが1953年から製造していたACエースの素性の良さに目を付けたル・マン優勝経験を持つ米国人レーサーのキャロル・シェルビーが、ACエースのボディ/シャシーにフォード製のV8エンジンを搭載、60年代~70年代初頭の欧米のレースシーンで圧倒的な強さを誇った伝説の英国車です。

ACカーズは70年代後半に倒産、ACの商標の譲渡を受けたオートクラフト社はコブラ後継車の生産を始めますが、キャロル・シェルビーはコブラの商標の使用についてACカーズとオートクラフト社をロサンゼルス地方裁判所に提訴、この裁判の結果、コブラの商標はシェルビーが独占的に使用することになりました。

倒産前のACカーズが英国で製造したボディ/シャシーにフォードエンジンを搭載したオリジナルコブラは総生産台数でも1000台足らず(ちなみにジャガーEタイプは7万台以上生産されています)、程度の良い車両は、昨今のオークションで数億円の価格で取り引きされるような状況になってしまいました。一方で、コブラの魅力的なスタイルと動力性能を求める市場からのニーズは根強く、80年代以降、多くの企業がコブラのリプロダクション(レプリカ製作)に取り組んできました。

コブラのオリジンであるACエースを生み、オリジナルコブラの製造拠点であった英国でも、様々なコブラレプリカが作られてきました。UK CLASSIC FACTORYでは、80年代からコブラレプリカの製造に取り組み、市場での圧倒的な評価と信頼を得てきたAK Sportscarsと提携、同社のコブラレプリカであるAK 427の輸入を手掛けることになりました。AK Sportscarsは、創業者Mr. Ken Freemanが、80年代当時入手可能だったコブラレプリカのクオリティに満足できず自ら製造に着手、その後二代目であるMr. Jon Freemanが会社を引き継ぎ、サーキットにも足繫く通いながら、AK 427の性能と品質の向上に絶えず取り組んでいます。2017年には最新型である「Generation III " Supa Lite" Body/Chassis」を発表しました。

AK Sportscarsでは、創業以来これまで800台を超える車両を生産、そのうちの大半はキットカー(オーナー自らがガレージで組み立てるイギリス独特の文化でロータスやTVRもキットカーメーカーが出自)の状態でオーナーに供給されていますが、今回弊社では、年間生産台数5台程度のAK Sportscars自社工場で完成させるFactory-build AK 427の輸入契約を締結しました。コブラのルーツに則り米国製V8エンジンを搭載しますが、製造工程の全てが英国自社工場で行われるPure British Sports Carとして、自信を持って日本市場に送り出します。

現在日本で販売されているコブラレプリカの多くは、シェルビーコブラ、シェルビーライセンスドモデル、Superformanceブランドの車両含め、製造工程の大部分が南アフリカのハイテックオートモーティブ社で行われています。英国Peterboroughで、コブラを愛する熟練した英国職人が愛情を込めて仕上げるAK 427の圧倒的なクオリティは、ぜひ実車をご覧になって実感していただければと思います。

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